昨年の十二月、大学で出会ったチリ人の同級生(以下、C君)から8年ぶりに連絡が来た。8年ぶりの英会話にめちゃ戸惑いつつ、思い出話に花を咲かせたり、アニメやゲームの話をしたり、一緒にゲームで遊んだり…と言語の壁を超えてわいわいと過ごしていた(意外と中学英語でなんとかなる)。

そんなある日のこと。

C君「そういえば、四月から日本に留学するんだ」

私「え?」

C君「年齢的に新しい言語を学ぶのは最後のチャンスかなと思って。友達に相談したら背中を押されたから勢いで行こうかなって」

私「いつ決めたん?」

C君「正月」

私「急やな!!!」

…と、こんなやり取りがあり、彼は本当に日本へやってきた(フッ軽すぎる)。今は語学学校へ通っていて、自炊する時間を削りながら毎日受験生のように勉強している。モンハンのログイン時間が全く更新されないので、大好きなゲームを封印してまで頑張っているんやなーと思い近況を聞いてみたら、太字で「intense」と返ってきて全てを察した。大変だろうけど、そうまでして好きな事と向き合える純真さが羨ましいとも思う。

彼と話していてつくづく実感するのは、今手元にある選択肢の数が明確に違うということ。どんな仕事をするか、どんな国に住むか、どんな人生にするか、幅広い選択肢から自由に選べる能力や立場があり、私が今から努力したところで同じような生き方はできないなと身に染みて思う。それでいて常に謙虚な態度で、知識をシェアすることを厭わず、器のデカさを感ぜざるを得ない。彼と今こうして会話できることを素直に嬉しく思う。

今のところ、日本には2年ほど滞在する予定らしい。時間はたっぷりあるので、色々な思い出を作れたらいいな。