着せ恋2期が神がかっているので感想を言いに来ました。

まず、原作の話から(これはめんどくさくなる予感だぜえ)。最近完結しまして、五条君と海夢ちゃんがしっかりゴールしてくれて感涙したのですが、ヒロインのような主人公(五条君)と主人公みたいなヒロイン(海夢ちゃん)という、ラブコメとしては比較的珍しい、というか今時っぽい構図に個人的に萌えまくってました。大体こういうラブコメって、俺様系とか難聴系とか、あまり感情移入できないキャラクターが描かれる気がするんすけど、五条君は全くその逆で。人に頼ることができない、相談できない、抱え込んでしまう暗いキャラクターだからこそ読み手が自然と応援したくなるんすよね。海夢ちゃんがアレだけ健康的(?)で強烈なのに五条君の影が薄まらないのは、読み手が自身の姿を重ねられる、大切に思えるキャラクターだったからだと思うます。

最初はオタクに優しいコスプレ好きのギャルが可愛いね的な話なんやろなーどれどれと思っていたんすけど、むしろ五条君の成長ストーリーをメインに据えながら「コスプレ」が結びついていく関係性がめちゃくちゃ好感度高かったんすよね。劇中劇と掛け合わせながら五条君の繊細な感情や気付きを描いているのが天才過ぎて、福田先生に全力で土下座をかましたい気持ちになりました。特にハニエル編は「創作」の苦難、絶望、光——のようなリアルな情景を真剣に描いていて、五条君ほどではないけど、自分も共感するシーンがたくさんあって夢中になって何度も読み返しました。

で、アニメの話なんすけど。1期はラブコメ色が強くて、所々他の作品とは異なる色香を感じるなーと思う程度だったんすけど、2期に関してはClover Worksのつよつよクリエイティビティを盛り込みまくっていて、無料で観てホントに大丈夫?と疑ってしまうほど、とんでもなく作品のクオリティが高かったっす…。原作を最大限にリスペクトしながら、アニメとして面白くできる表現を常に模索している感じが伝わってきて、自分がアニメで観たかったものが全部詰まってる感じがするんすよねえ(あまねくん編の皆でコスプレする写真を並べて映すシーンとか、二次元だけど生っぽく感じられる演出が凄いなと思う)。ぼざろと同じスタジオなので、たまに教育テレビを彷彿とさせる演出が入ったり、海夢ちゃんがたまに喜多ちゃん顔(喜多被りでややこしい)するのも大好きなんすけど、何より気合の入ったオープニング映像が好きでして…。も~~~海夢ちゃんが無限にかわいい!!(けろりらさんが一人で原画やったらしくて狂気を感じる)

アニメだからこそ、五条君と海夢ちゃんの空気感とか、繊細な感情の動きが伝わってくるのもいいすよね。18話の五条君が海夢ちゃんに化粧をするシーンは、自分の手で海夢ちゃんを一番にする強い決意が伝わってきて、観てる方の心が突き動かされた感覚がありました(旦那は隣で泣いていた)。五条君が海夢ちゃんに対して持っている感情は「推し」に近いと思うんすけど、なんかその好きになりきれない、純粋に綺麗なものを尊ぶ気持ちを丁寧に描いているのが本当にいいっすよね。人によって「好き」のグラデーションは違うし、「好き」っていう言葉に当てはめられない未熟な感情もあるし。それぞれの「好意」の形があることを、ああやって肯定してくれるのは救われた気持ちになる。そしてこの文章が俺の好きの形だと思うと、クソ重すぎて自分で若干引く。うん、ここら辺でストップしておこうかな(爽やか笑顔)。

今日は最新話の放送日なのでリアタイします。楽しみっすね~~~!