梅津監督のヴァージン・パンクを観てきました。いやあ~~すこぶるよかったです。僕、「A KITE」が大好きなんですよ。エロも含めた作画クオリティの高さもやけど、梅津監督の描く女の子のデザインがすんごい好みで。今作のヒロイン「羽舞ちゃん」は、ホンマにど真ん中ストレートで、作中に出てくるMr.エレガンスのように気持ち悪い声を喚き散らしそうになりました。羽舞ちゃん、可愛いねぇ…。

梅津泰臣×シャフト オリジナルアニメ『ヴァージン・パンク』公式サイト
ストーリーは、正直人を選ぶと思う。作りたいものを作ろうというコンセプトのもとシャフトと作った作品なので、容赦なく人が死ぬし、倫理的にケアできていない部分はたんまりある。ただ、それに気を配ることがどうでも良くなってくるというか、その作品に内在している隙みたいな部分を、圧倒的な梅津監督の「癖(へき)」で塗りつぶしてしまっているので、説得力しかなくて文句も何も出ないんすよね。両親を殺された少女、なんか生理的に無理になる成人男性etc、登場人物の設定も過去作と似通っているので真新しさは正直ないけれど(あの懐かしみを覚えるオープニングが流れた時点で千里眼の如く全てを見通してしまった感)、アクションはやっぱり見応えあるし、羽舞ちゃんの武器であるブーメランやキャリーケースの扱い方や魅せ方は面白いし、梅津監督の映画で観たかったものが全て観れたので満足、という感じでした。
あと、梅津監督が「ブレードランナーの呪縛から解放されたくて昼間にこだわった」と仰っていたのが、また最高なんすよねえ。人体を改造した人間が出てきたりとか、バウンティハンターの設定とか、世界観的にはサイバーパンクなんだけど、海に面したヨーロッパの街並みの中で繰り広げられるのが新鮮で。明るくて爽やかな雰囲気とのコントラストが、また画面をパキっとさせていてとっても魅力的でした。

『ヴァージン・パンク』梅津泰臣監督が語る、R18+作品との違いと美少女キャラへのフェチズム「ピンスポットなポジションにこだわる」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
今作は第1話にあたるようで、続編も予定されている?みたいすね。僕はちょろいオタクなので、羽舞ちゃんのTシャツを買って次回着て行こうかなと画策中です。金が足りねえ。